読書感想『この世でいちばん大事な「カネ」の話』西原理恵子

特に胸をうつのは、西原さんが上京してきて、一人暮らしの中、なりふり構わず、出版社に営業をかけ、絵で食べていくための道を切り開いていった話だ。貧しさの悲惨さを知っているからこそ、負の連鎖から抜け出そうと必死になる。予備校でも絵の評価は最下位…

読書感想『大往生したければ医療と関わるな』

もし、繁殖の時期が終わったのなら… 無駄に死に抗わず、老いと病を受けいれ、緩やかな死を迎えようという内容だった。 自分は職業柄、死を意識することが多く、老人ホームにもお迎えに行くし、終末医療系の病院にもよく行く。 正直に言って、そういったとこ…

ずっとやりたかったことをやりなさい

朝3枚思いをつづるモーニングノート。自分のなかの創造性を育てるために、週一日一人の大切な時間をもつアーティストデート。この2つを軸に構成される自分の創造性を取り戻すための3ヶ月のワークショップ。 自分も十日間モーニングノートを実践し、アーティ…

Die with zero

この本はお金を貯めすぎることを警告する本だ。お金の貯め方、増やし方、稼ぎ方についての本はたくさんあるが、使い方にフォーカスした本は少ない。 アリとキリギリスの童話。 アリは正しいのかもしれないけど、働きすぎて、いつ人生を楽しむんですか?とい…

「バカと無知」 橘玲

進化心理学や脳科学、人間行動学を通し、人間の本性をあぶりだしていく。 ヒトは集団で生きる社会的いきものであるがゆえに、自分の立場をたもつために、誰かにマウントを取ったり、取られそうになるのを回避したりと、高度なコミュニケーション能力をみにつ…

年収90万円でハッピーライフ(感想)

節約系Youtuberのフユコさんのおすすめで読んでみた。 なかなか刺激的なタイトルで、面白く軽い気持ちで読めた。 自らのお金をかけないシンプルライフを紹介している。 この本を一言で言えば、 「他人の目を気にするな。自分の本当にやりたいことをしよう」 …

どこにいけば満足するのだろう

自分はどこにいけば満足するのだろう。 もし仮に明日死ぬとして、お金に何の意味があるのか。 名誉に何の意味があるのか。 死の前に殆どのものは無価値となる。 どうすれば満足して死ねるか。 今日したいと思ったことを、あるがままにするしかないのでは。 …

インプット アウトプット

インプット アウトプット 結局、人はそれの繰り返し インプットしたもの以上のものは出てこない 食べたもの以上のものは出てこない。 食べ物が血肉となって、便となり出てくる。 インプット、アウトプット ありとあらゆる情報 情報をはきだす。情報を流す。…

幸福のための人間のレベル論

この本は幸福を感じれる人間のステージを、カテゴリーに分けて検証する本である。 著者によれば、幸福を感じれる人間のレベルは9つのカテゴリーに分けられる。 そして、それぞれの考え方や、しがちな行動や特徴をとりあげている。 あくまで、幸福度にしぼっ…

かなしみよ0

哀しみよ あの頃のきみの吐露 あまりにも美しく醜くて 僕の思考は停止した 君の一言一句、8年の時を越える その時思った 吐いた言葉は死なないと それは生きて宇宙を彷徨う 彷徨い時空を超える あの頃の君は何を求め 僕は何を求めていたのだろう その罪は永…

生、老、病、死

仏教では人間の悩みのには4つの苦があるとされている。 それは生、老、病、死 この4つの苦を取り除ければ悟れるとされる。 そもそも四苦は、生、老、病、死の四つのカテゴリーでいいのだろうか。 人間には他にも色々悩みがある。この大きな4つのカテゴリーで…

ホモサピエンスの誕生と拡散

この本は人類がどのように生まれ、その中でも、今の我々の種、ホモサピエンスが世界に拡散し栄えていったかが書かれている。 大きな構成は 第1章 アフリカでの人類の誕生 第2章 ホモサピエンスがいかに世界へと拡散していったか 第3章 日本人の成立史 ま…

『お金の減らし方』 森博嗣 著  ~ 自分が本当に欲しいものはなにか

『お金の減らし方』 刺激的なタイトルである 増やし方じゃなく減らし方 結局、この本が何を問いているかというと、お金の使い方である 何にお金を使うか? そこが大切ですよ、と 著者は常に収入の2割は好きなことに使うと、決めているそうだ 僕たち、ほとん…

レアジョブでオンライン英会話

オンライン英会話のレアジョブというのをしている かれこれ1年になる もの凄く上達したという実感はないが、フィリピンの若い女性と話せるので楽しい(笑)。 お酒を飲みながら、気楽にやってしまうこともある オンラインフィリピンパブ状態である 片言の英…

自分の頭で考える日本の論点 出口治明著

日本の抱える様々な問題を整理し、どう考えていくべきかを教えてくれる 時事問題の知識も身につく 自分がどういう意見を持つべきか、分度器や、物差しの使い方を教えてくれるイメージ 読後は視野が広がり、クリアーな気持ちになった 新型コロナの問題から、…

エマニュエル・トッドの思考地図   ~世界の外から眺めてみよう

ソ連崩壊、イギリスのEU離脱など、様々な予測を的中してきたエマニュエル・トッド 自らの思考の仕方を分析している トッドはフランスの歴史人口が学者 難しい言葉を使わず、かんたんな文章で語り、なるほどと思わせる 常日頃から、創造的思考をしたいと思っ…

『自分の時間』 著者、アーノルド、ベネット  ~時間を意識せよ

1日の24時間を、はたしてどう使うか。 改めて考えてみよう、という本である。 how to 本であるが、エッセイ風でもあり、お茶でも飲みながら気楽に読める。 時間に追われているビジネスパーソンや子育てに追われている方たち、時間が足りないな、と感じてい…

『黄金のアウトプット術』 著者、成毛眞 「伝えろ! 早く! わかりやすく!」

アウトプットの仕方を教えてくれる本である。 比喩がたくみで簡潔な文章。 サクサクと面白く読める。 早速実践してみよう、という気にさせてくれる。 もうインプットは満腹で消化不良だな、と感じているビジネスマン。 アウトプットが不得意だなと感じている…

寄生獣2

”この「種」を食い殺せ”だ ★泉 新一 「夢じゃ…なかったのか」 Aを撃退した新一。 しかし、寄生生物とはいえ、殺しをしたショックでしばらく寝込んでしまう。 田宮良子は学校を去り、平和が取り戻された。 ミギーの寄生により、自分の脳にも少なからずの影響…

寄生獣1

誰かがふと思った『生物の未来を守らねば…』 ★泉新一 「おなじ人間が何人も殺され…その敵の正体もわかっているのに…何もしないでみてろってのかよ!」 ごく普通の高校生。1年5組。 友達やガールフレンドに囲まれ楽しく高校生活を送っていた。 ある夜、睡眠中…

手塚治虫 火の鳥 太陽編 〜権力に使われた宗教は

火の鳥「それはね宗教とか人の信仰って みんな人間がつくったもの そしてどれも正しいの ですから正しいものどうしのあらそいはとめようがないでしょ」 ★ハリマ(犬上宿禰いぬがみのすくね) 「わたしがなにを信じなにを信仰しようと自由です だれの束縛もう…

手塚治虫 火の鳥 異形編 ~業について

時間が狂い逆行もいたします ★左近介(さこんのすけ)八百比丘尼(八百比丘尼) 「出してくれっ 私を閉ざされた時間の檻から出してーっ」 女として生まれたが、後継ぎの欲しい父のせいで、男として育てられる。 十六歳の時まで、自分を男と思い込んでいた。 …

手塚治虫 火の鳥 生命編 〜娯楽に使われたクローン人間

「クローン人間を作らせて下さい」 クローン人間ができたらどうなるか。人間はクローン人間を作ったら何をするのか。 すでに50億人いるといわれる地球でクローン人間を作り出す意味は。 人間が考え出したのは娯楽。 逃げるクローン人間達をハンターたちが…

手塚治虫 火の鳥 宇宙編 ~ある宇宙連絡員の死

「あなたのことは…何もかもおぼえておきたいと思ったのです」 ★牧村五郎 「だがね人間てやつは心のいたではそう簡単に消えやしない」 宇宙飛行士として育てられたので、ものごごろついた時から独りぼっち。 肉親も友達もいない。 282歳で宇宙を旅し続けてい…

手塚治虫 火の鳥 乱世編 ~生きる道は権力の座を争うほかないのだろうか

ほう…よっぽどくやしかったと見えるな 権力争いは冷酷なもんじゃ… ★弁太 「手当ぐらいしてやれよ! 源氏の大将がおいはぎか!」 力持ちのきこり。 普段は温厚で優しい性格だが、暴れると手がつけられなくなる。 侍に両親を殺され、恋人のおぶうを拉致される…

手塚治虫 火の鳥 望郷篇 ~地球を懐かしく想う

「やっぱり地球人にとっちゃ地球は…忘れられないふるさとってわけだ」 ★ロミ 「ええ ひとりになるとむしょうに地球がなつかしいの このロケットがとびさえすればと思うと…つい…泣いてしまうのよ」 日本のある小さい島の出身。 自然あふれる田舎で育った。本…

火の鳥 復活編~ロビタの誕生

「問題は永遠の生命を手に入れて なぜ生きるのかということですよ」 ★レオナ 「おねがいだ 僕を人間か ロボットか どっちかにはっきりさせてくれ!」 2482年のある日、エアカーから落ちて墜落死する。 世界初の人工知能の移殖により、奇跡的に一命をとりとめ…

銃~中村文則という人はなかなかやっかいな人である

中村文則のデヒュー作、銃を読んだ。 この人の作品は結構読んでいる。 大手を振って大好き!とは言えないが、気になる。 心臓音のような独特の文体に引き込まれてしまう。 中毒、ドラッグみたいな作品をかく人。 偶然に銃を拾った男のはなし。銃を拾ったとき…

火の鳥 ヤマト編 ~ヤマトタケルのおはなし

『お若いの 人間はな、死なないことが幸せではないぞ。生きている間…自分の生きがいを見つけることが大事なんじゃ』 ★ヤマト・オグナ 「殉死という名で何十人もの人をいけにえにする…そんなことが王の権威なんですかっ!」 ヤマト国の王子。 父の命令により…

火の鳥 黎明編 ~おれは死にたくないだけなんだ

★ナギ 「おれは死にたくないだけなんだ。だから、だれだろうがかれだろうが赤ん坊までみな殺しにするやつは おれにとってみんなかたきなんだ」 クマソの少年。弓が得意。ヤマタイコクに村を滅ぼされる。 奴隷となりヤマタイコクに連れていかれる。 その後、…