火の鳥「それはね宗教とか人の信仰って みんな人間がつくったもの そしてどれも正しいの ですから正しいものどうしのあらそいはとめようがないでしょ」
★ハリマ(犬上宿禰いぬがみのすくね)
「わたしがなにを信じなにを信仰しようと自由です だれの束縛もうけません」
百済の王族のひとり。
白村江の戦いに敗れ、唐軍に捕らえらる。
顔の皮をはがされ、 オオカミの皮をかぶらさられる。
狼の顔をもつ人間として、生きる運命を背負うことになる。
その後、仙人のおばば、 重傷を負っていた倭の大将軍の阿部比羅夫と共に倭国へ渡る。
★オババ
自分の占いの結果に逆らうハリマに悪態をつきながらも、 息子のような愛情で見放すことはない。
犬上の里の村人たちの病気を治してあげたりと、優しい面も持ってい る。
★阿倍比羅夫
白村江の戦いで敗れた倭の大将軍。
蝦夷制圧の功労者。
天皇や上層部、 民衆からの信頼もあつい。
倭国の英雄。
義理がたく、犬神が出世するように手をつくす。
★マリモ
「この気持ちは未来永劫を変わりませぬ!!」
狐族の王女。
犬上に命を救われ、慕うようになる。
犬上のピンチを何度も救う。
★大海人皇子
「帝王というものは実に不信感と欲求不満をおこさせるものだ」
兄からの暗殺を恐れ、自ら仏門に入る。
犬上に同情し、味方となる。
兄が死に、兵をあげ、大友皇子と戦うこととなる。
★大友皇子
「信仰の力で戦わずして全国を統一できるだろう」
天智天皇の息子。
母親は側室。文才に優れ博学。
若くして政治をになうこととなる。
真面目な性格で、伯父の大海人皇子との戦いも望まなかった。
★壱岐史韓国(いきのふひとからくに)
天皇の命により、犬上を討伐に来る。
問答無用の主戦派を嫌い、話し合いによる解決を望む。
犬上に同情を寄せ、大友皇子と接見する面倒もみる。
★スグル
「オレの氷みたいな心を変えちまいやがって」
近未来人。17歳。
7歳の時に姉と生き別れた。
姉は光教団、
それ以来シャドーの殺し屋として育てられる。
殺し屋としての任務を、全うすることが生きがい。
上司から光教団が持つとされる火の鳥を奪う命令をうける。
教団幹部の妻となった姉を巧みに利用し、大本山へ忍び込む。
★小沼ヨドミ
「…あたしだって女兵士だもの いつでも死ぬ覚悟はあるわ」
15歳。光教団の女兵士。
海底収容所でスグルと再会。
決闘を申し込む 。
スグルが勝ち、 胸を刺されたヨドミは意識が遠のいていくが、 光に包まれて傷口が塞がれていく。