2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「慰安婦」問題とはなんだったのか 大沼保昭著

この本は慰安婦問題の解決策として、95年に設立された、アジア女性基金の理事を務めた著者が、基金の設立の過程、問題点を中心に抽出し、慰安婦問題の概要を伝える。 アジア女性基金は慰安婦問題を解決する為に設立された財団法人で、日本国政府からの出資金…

人は皆そこそこに善良で、そこそこに狡い。

人は皆そこそこに善良で、そこそこに狡い。 これは、出口治明さんのうけうりだが、本当にそう思う。 付き合いが、長くなればなるほど、それだけ両方の部分が見えてくる。 交互に相手の善良さと狡さを見れればいいが、狡さの部分だけを、ジッと見ていると、そ…

自分の半径5mから日本の未来を考えてみよう会議 出口治明 島澤論 著

この本は日本の様々な問題を歴史や世界情勢、データを使って分析し、まずは自分の身近な事から行動を変えて、解決していきましょう、という本である。 明治維新は鎖国で失われた200年の遅れを取り戻す運動 安土桃山時代は、銀の産出量が豊富で、日本墮GDPの…

共産党宣言 マルクス エンゲルス著

以前からマルクスの著作は挑戦しようしようと思っていた。『資本論』を数回チャレンジも、言っていることの難解さと長さに挫折すること数回。 『ナニワ金融道』の作者であり、マルクス信望者の青木雄二先生の著作から察するに、労働者は資本家に搾取されてい…

知らないと恥をかく世界の大問題 池上彰著

フリージャーナリストの池上さんが今世界で起こっている問題を分かりやすく解説してくれる。 長くジャーナリスト生活を送っている池上さんから見ても、ここ10年で世界情勢は大きく変化したそうだ。冷戦が終結し、アメリカとロシアの2強がくずれ、変わって中…

宗教と哲学 出口治明著

出口さんが何とも凄い本を書いてくれた。古今東西の宗教と哲学を網羅した百科事典。いや、百科事典ほど、細かく書いているわけではない。 世界史に深い造詣もつ出口さんが、腕のいい植木職人のごとくバッサバッサと枝葉末節を切って幹だけを残し、その当時の…

フロー体験入門 ミハイ・チクセントミハイ著

この本はフロー状態とは何か、またそのフローの状態になる為にはどのような態度が必要か、またフロー状態をどのような形で用いるのが適切なのかを説いている。そして古今東西の学者や作家たち、市井の人達の言葉を交えてフロー体験の提案をうながしている。 …

世界の未来

この本はフランスの学者エマニュエル・トッドを中心に世界の4人の識者が、現在のグローバル化への反動としてのポピュリズムの台頭、民主主義の行き詰まりの問題を語る。 中等教育と高等教育の発展は階層化された社会を作った。トッド 識字率の広がりは人間が…

新型コロナについて思うこと

今、新型コロナを巡り、世界中が右往左往している。 非常に感染力が強く、重篤化すると死に至る。超情報化社会なので、フェイクニュースが世界を飛び回り、本当の情報は中々見つからない。特効薬が見つかるまでは収まらないだろう。 人、物、金の流れは滞り…

ファクトフルネス

この本を一言でいえば『無知の知』である。著者はまず、現在の世界で起きていることの統計をクイズ形式で読者に問う。実際に医者や、マスコミ、大学生など、世界中の知識人と言われている人たちにそのクイズを訪ねてまわったという。三択問題なのでチンパン…

ある男

ある男のつぶやきくそ面白くもない世の中。結局、声のうるさいやつの意見が通る。か細い、気の聞いた意見など通らない。間違っていても、狂っていても、大声で叫ぶやつのいうことは聞かれる。 結局、皆、自分が認められたいだけ。一目置かれたい。凄いと思わ…