2019-01-01から1年間の記事一覧

暴力から逃れるための15章 キャヴィン・ディ・ベッカー

「自分の直感を信じよ」 著者 キャヴィン・ディ・ベッカー 暴力問題の専門家。これまで三度にわたり米国大統領の指名を受け、要人警護のための政策立案に携わる。国際的なスターや企業、司法機関に助言をすると同時にドメスティックバイオレンスやストーキン…

ピープルスキル ロバート・ボルトン著

この本は人間関係をうまくやるためのhow to本だ。 著者は企業や学校でコミュニケーションスキルを教える経営コンサルタント。 とはいっても、人心掌握術や人を操るといった、立身出世の為の、戦略術ではなく。あくまで人との関係を円滑に進ませるノウハウを…

いやな気分よ、さようなら デビッド・D・バーンズ

この本はうつ病の治療本である。認知療法といって自分の考え方の歪みを気づかせ、それにより病気を治していくというものだ。この本を読んだだけで病気が改善され、その後も再発することなく、元気に過ごしている人も多勢いるらしい。うつ病のバイブルと呼ば…

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい マルコム・グラッドウェル著

この本は直感(著者は第1感と呼ぶ)の有用性を説いた本だ。高度な理論より直感の方が正しかったりすることがある。しかし、直感を言葉と言う理論で説明するのは難しい。この本では日常のささいな出来事を通して、直感とは何か、ということを問いかけている。…

影響力の武器 ロバート・B・チャルディーニ著

カチッ、サー 人間、生物にはある出来事にカチッと反応し、サーと答える自動的反応がある。それはたった一つの特徴によって引き起こされる傾向がある。 この反応にはメリットデメリットがある。 メリットとしては貴重な時間やエネルギー精神能力の節約になる…

『人生の教養が身につく名言集』出口治明著

「巨人の肩に乗っているから遠くを見ることができる―」ベルナール・ド・シャルル著 過去の偉人達の残した研究結果などを『巨人』にたとえ、その力を借りればより広く、より遠く、より深くまで世界を見ることができる。 この言葉から始まり、ライフネット生命…

働く君に伝えたい「お金」の教養 出口治明著

お金に対する考え方を20代への若者への講義形式でライフネット生命の創業者、出口さんが分かりやすく解説してくれる。 数字、ファクト、ロジックで自分の頭で考える。 この本で出口さんが基本的に伝えたいことは、自分の頭で考える。情報を鵜呑みにしない。…

知的生産術 出口治明著

日本は製造業主体からサービス業主体へと変わった。そして、労働人口は減少していく。だから、今までどおりの長時間労働を強いた工場モデルではなく、より短時間でアイデアを出し生産性を上げて行かなくてはいけない。 その為には自分の頭で、腹落ちするまで…

自分の半径5mから日本の未来を考えてみよう会議 出口治明 島澤論 著

この本は日本の様々な問題を歴史や世界情勢、データを使って分析し、まずは自分の身近な事から行動を変えて、解決していきましょう、という本である。 明治維新は鎖国で失われた200年の遅れを取り戻す運動 安土桃山時代は、銀の産出量が豊富で、日本墮GDPの…

宗教と哲学 出口治明著

出口さんが何とも凄い本を書いてくれた。古今東西の宗教と哲学を網羅した百科事典。いや、百科事典ほど、細かく書いているわけではない。 世界史に深い造詣もつ出口さんが、腕のいい植木職人のごとくバッサバッサと枝葉末節を切って幹だけを残し、その当時の…

オセロー 小田島雄志訳

べニス公国の将軍が自分を憎んでいる家来の策略にはまって、妻の不貞を疑ってしまい、破綻していくおはなし。 あまりに有名な作品なので感想を書くのも憚れるが、印象に残ったセリフと共にこの作品の凄さを紹介したいと思う。 最も注目する人物はオセローを…

ハムレット 小田島雄志訳

父が死んで、すぐに伯父と結婚してしまった母親に嫌悪を覚えていたデンマークの王子ハムレットが、父親を殺したのが現国王の伯父だと知り、人間不信に陥るおはなし。 この作品も言わずと知れた名作だが、正直に言ってそこまで好きになれない。ハムレットが潔…

ロミオとジュリエット 小田島雄志訳

親同士が敵であるロミオとジュリエットが恋に落ちるお話。単純なお話だが、純度の高い、短く儚い恋に、古今東西の人々の心を捕らえて離さない何かがあるのだろう。 「恋の相手はだれかと紳士的に聞いているのだ」ベンヴォーリオ 「瀕死の病人に紳士的に遺書…

ジュリアス・シーザー 小田島雄志訳

カリスマと実力を併せ持ち、時に独裁的であるローマの将軍シーザーが、それに反発するグループに暗殺され、新たな権力争いが生まれるお話。 題名はジュリアスシーザーなのだが、シーザーはあまりメインとして登場しない。むしろシーザーを巡り、右往左往する…

十二夜 小田島雄志訳

船が難破して生き別れた双子の兄妹が、辿り着いた国イリリアで引き起こす、『騙し合い』をテーマにしたドタバタ喜劇。 「実にみごとなできばえです、神様がお造りになったまま手を加えていないとすれば」ヴァイオラ 自分の素顔をヴェールを取って見せたオリ…

冬物語 小田島雄志訳

幼馴染で親友のシチリア王とボヘミア王。ボヘミア王がシチリアの地に長期滞在中、シチリア王は自分の妻とボヘミア王の仲を疑い、嫉妬と疑念を募らせてしまう。結果として友情を失い、妻と息子の命を失い、生まれたばかりの娘も失い、シチリア王は絶望と後悔…

テンペスト 小田島雄志訳

テンペスト。「嵐」という意味。この「テンペスト」という響きというか、語感はすごくいいなあと思う。シェークスピアの作品は原題そのままのほうが、カッコイイと思う。ハムレット、オセロー、マクベス。響きが理屈抜きでカッコイイのだ。小学生男子が、訳…

アントニーとクレオパトラ 小田島雄志訳

ローマの三執務官の一人、アントニーとエジプトの女王クレオパトラの恋と、それを中心としてローマの権力争いを描く。 大シーザー亡き後、ローマはアントニー、シーザー、レピダスの三人で治めていた。武勇と人徳を兼ね備えていたアントニーだったが、クレオ…