親同士が敵であるロミオとジュリエットが恋に落ちるお話。単純なお話だが、純度の高い、短く儚い恋に、古今東西の人々の心を捕らえて離さない何かがあるのだろう。
恋に悩むロミオが問い詰めて来る親友ベンヴォーリオに言うセリフ。悩みながらもダジャレで応酬。
格言。
韻を踏みながら、自然の摂理を語る。
ロミオを捜しているジュリエットの乳母に向けたセリフ。ロミオは深刻ながらも冗談を忘れない。
ロミオの激しすぎる愛を神父のロレンスが諌める。全ての物事にあてはまる格言だと思う。
責任ある立場の大公の厳格で誠実な人柄。
つらい宣告をロミオに伝えなくていけないロレンスの胸の内。
ロミオを諭し、慰めようとするロレンスに向けてはなったセリフ。若さから来る美しく狂気なまでの純潔な思い。
ロミオが薬屋から毒薬を買ったときに言ったセリフ。これも人間を戒めるような人生訓だ。
全体的には切ないラブストーリーだが、マーキューシオやベンヴォーリオといった機知とユーモアに富んだキャラクター達のお陰で、悲喜劇ともいえる絶妙なバランスの作品になっている。