2020-01-01から1年間の記事一覧
”この「種」を食い殺せ”だ ★泉 新一 「夢じゃ…なかったのか」 Aを撃退した新一。 しかし、寄生生物とはいえ、殺しをしたショックでしばらく寝込んでしまう。 田宮良子は学校を去り、平和が取り戻された。 ミギーの寄生により、自分の脳にも少なからずの影響…
誰かがふと思った『生物の未来を守らねば…』 ★泉新一 「おなじ人間が何人も殺され…その敵の正体もわかっているのに…何もしないでみてろってのかよ!」 ごく普通の高校生。1年5組。 友達やガールフレンドに囲まれ楽しく高校生活を送っていた。 ある夜、睡眠中…
火の鳥「それはね宗教とか人の信仰って みんな人間がつくったもの そしてどれも正しいの ですから正しいものどうしのあらそいはとめようがないでしょ」 ★ハリマ(犬上宿禰いぬがみのすくね) 「わたしがなにを信じなにを信仰しようと自由です だれの束縛もう…
時間が狂い逆行もいたします ★左近介(さこんのすけ)八百比丘尼(八百比丘尼) 「出してくれっ 私を閉ざされた時間の檻から出してーっ」 女として生まれたが、後継ぎの欲しい父のせいで、男として育てられる。 十六歳の時まで、自分を男と思い込んでいた。 …
「クローン人間を作らせて下さい」 クローン人間ができたらどうなるか。人間はクローン人間を作ったら何をするのか。 すでに50億人いるといわれる地球でクローン人間を作り出す意味は。 人間が考え出したのは娯楽。 逃げるクローン人間達をハンターたちが…
「あなたのことは…何もかもおぼえておきたいと思ったのです」 ★牧村五郎 「だがね人間てやつは心のいたではそう簡単に消えやしない」 宇宙飛行士として育てられたので、ものごごろついた時から独りぼっち。 肉親も友達もいない。 282歳で宇宙を旅し続けてい…
ほう…よっぽどくやしかったと見えるな 権力争いは冷酷なもんじゃ… ★弁太 「手当ぐらいしてやれよ! 源氏の大将がおいはぎか!」 力持ちのきこり。 普段は温厚で優しい性格だが、暴れると手がつけられなくなる。 侍に両親を殺され、恋人のおぶうを拉致される…
「やっぱり地球人にとっちゃ地球は…忘れられないふるさとってわけだ」 ★ロミ 「ええ ひとりになるとむしょうに地球がなつかしいの このロケットがとびさえすればと思うと…つい…泣いてしまうのよ」 日本のある小さい島の出身。 自然あふれる田舎で育った。本…
「問題は永遠の生命を手に入れて なぜ生きるのかということですよ」 ★レオナ 「おねがいだ 僕を人間か ロボットか どっちかにはっきりさせてくれ!」 2482年のある日、エアカーから落ちて墜落死する。 世界初の人工知能の移殖により、奇跡的に一命をとりとめ…
中村文則のデヒュー作、銃を読んだ。 この人の作品は結構読んでいる。 大手を振って大好き!とは言えないが、気になる。 心臓音のような独特の文体に引き込まれてしまう。 中毒、ドラッグみたいな作品をかく人。 偶然に銃を拾った男のはなし。銃を拾ったとき…
『お若いの 人間はな、死なないことが幸せではないぞ。生きている間…自分の生きがいを見つけることが大事なんじゃ』 ★ヤマト・オグナ 「殉死という名で何十人もの人をいけにえにする…そんなことが王の権威なんですかっ!」 ヤマト国の王子。 父の命令により…
★ナギ 「おれは死にたくないだけなんだ。だから、だれだろうがかれだろうが赤ん坊までみな殺しにするやつは おれにとってみんなかたきなんだ」 クマソの少年。弓が得意。ヤマタイコクに村を滅ぼされる。 奴隷となりヤマタイコクに連れていかれる。 その後、…
★山之辺マサト 「人類も…動物も…生きるものがひとつ残らず死んじまったあとで…ぼくだけが生き残って…いったいなんの楽しみがあるんだ?なんの生きがいが?」 二級宇宙飛行士。人類戦士。 ムーピーのタマミと幸せに暮らしている。 かつては教条主義者だったが…
「おまえが生んだ仏はおまえだけのものだ だれにもまねられぬ だれにも盗まれぬ」 ★我王 「生きる?死ぬ?それがなんだというんだ 宇宙のなかに人生など いっさい無だ!ちっぽけなごみなのだ」 奈良時代 ある漁村の一人息子として生まれる。 幼いころに父を…
私の国の相続税を100%にしてほしいと思っています。 何故かというと、人は生まれながらの価値は平等であるべきだと思うからです。 でもって実際はそうでありません。 生まれながらに不平等があります。 戦争の真っ只中に生まれた人、平和な国に生まれた人、…
人間は相反するものを求める矛盾した生き物。 冬に夏を求め、夏に冬を求める。平和を求め、戦争に興奮する。 誰かを愛することをし、憎むことをする。生きたいと思い、死にたいとも思う。 穏やかな家庭を持ちたいと思い、破滅的な欲望に陶酔してみたいとも思…
自意識― 自分自身についての意識。周囲と区別された自分についての意識。自己意識 (大辞泉) 自意識とはなんだろうか。 自分という意識、自分という存在、自分が他者からどう見られているか。 人間は生まれてから、いつ自意識が生まれるのか。 人間の祖先は…
ホモサピエンスが犯している最大の罪 生物、地球全体を見たときにホモサピエンスが犯している最大の罪は環境破壊だろう。 重工業の発展。 石油、石炭、鉄鉱石の発掘。 これらエネルギーを燃焼し二酸化炭素を発生させることで、地球温暖化をまねいている。 空…
何故、戦争が起きるのだろう。 ほとんどの人が望んでいないのに… 古今東西、戦争のない時代はほぼない。 どこかしらで戦争が起きている。 内戦然り、テロ然り 動物も殺し合いはあるが、集団で手の込んだ殺し合いをするのは人間だけ。 個人間での憎しみは置い…
高齢者の男性の孤独が社会問題になっている、とラジオで言っている。 団塊世代が会社を引退し、趣味を持てなかったり近所付き合いが出来ないらしい。 女性はもともと、コミュニケーションが得意だが、男性は他愛もない会話が苦手だとか。 でも、そもそも孤独…
ヴァーチャルなもので溢れている。 マンガ、テレビ、インターネット、ゲーム、SNS、仮想通貨。仮想現実、仮想空間。 逆に現実とは何か? 自分、衣食住、家族、友人、学校、会社。 あらゆる人間関係。 それに伴うリアルな動作。 仮想現実の世界はいつ頃から生…
「まず自分がどうなりたいか、どうしたいか、まずは自分自身が大事なのに、そこの気持ちがぬけてしまった」 僕の友達がそう呟いた。 生物は根本的には利己的。 まず自分自身が生きたいと願うのが基本だと思う。 そして、その遺伝子を残そうとする。 生物の中…
霊長類学 著者は京都大学の理学博士、山極寿一先生。専門はゴリラの研究。 霊長類の生態を知ることにより、人間を考える。 もともと人間学を専攻していたそうだが、人間の本性を学ぶためには、進化の過程を知る必要性を感じ、霊長類学に変更したそうだ。 霊…
「自分の直感を信じよ」 著者 キャヴィン・ディ・ベッカー 暴力問題の専門家。 これまで三度にわたり米国大統領の指名を受け、要人警護のための政策立案に携わる。 国際的なスターや企業や司法機関に助言をする、と同時にドメスティックバイオレンスやストー…
この本は人間関係をうまくやるためのhow to本だ。 著者は、企業や学校でコミュニケーションスキルを教える経営コンサルタント。 人心掌握術や人を操るといった、立身出世の為の、戦略術ではなく、あくまで人との関係を円滑に進ませるノウハウを教えてくれる…
この本はうつ病の治療本である。 認知療法といって自分の考え方の歪みを気づかせ、それにより病気を治していくというものだ。 この本を読んだだけで病気が改善され、その後も再発することなく、元気に過ごしている人もたくさんいるそうだ。 うつ病のバイブル…
この本は直感(著者は第1感と呼ぶ)の有用性を説いた本だ。 高度な理論より、直感の方が正しかったりすることがある。 しかし、直感を理論で説明するのは難しい。 日常のささいな出来事から、直感とは何か、ということを問いかけている。 適応性無意識 直感‥…
浄土真宗の開祖、親鸞の言葉。 弟子の唯円が、つづっている。 浄土真宗は南無阿弥陀仏と唱えれば、どんな人でも極楽浄土に行くことが出来るという教え。 それだけ懐の深い、豊饒な宗派だ。 この本を読む前の僕の認識は、『「ナムアミダブツ」というだけで、…
カチッ、サー 人間をはじめとした生物には、ある出来事にカチッと反応し、サーと答える自動的反応がある。 この反応にはメリットデメリットがある。 メリット…貴重な時間やエネルギー精神能力の節約になる。 デメリット…間違いを犯しやすくなる(他人が何か…
トロイとギリシャの戦争が舞台。トロイの王子トロイラスとクレシダの恋を中心に、戦争と性をテーマとして、人間の可笑しさを描く群像劇。 以下、印象に残ったセリフ 「同じ仮面で序列がかくされると、もっとも卑しいものまでりっぱに見えてしまいます」ユリ…