時間が狂い逆行もいたします
★左近介(さこんのすけ)八百比丘尼(八百比丘尼)
「出してくれっ 私を閉ざされた時間の檻から出してーっ」
女として生まれたが、 後継ぎの欲しい父のせいで、男として育てられる。
十六歳の時まで、自分を男と思い込んでいた。
しかし、恋をして、初めて自分が女であることを悟る。
相手は一番家老の息子。
武芸、音楽と文才にも優れた男だった。
父親は、その男を左近介から引き離すため に、戦場の激しい地域に送り込み戦死させた。
それ以来、父をいっそう憎むようになる。
★可平(かへい)
「私めは…あなたさまを おしたいしておりました」
幼少期から左近介につかえる忠実な家来。
幽霊が苦手。
絵の才能があり、八百比丘尼の元に通ってい来た妖怪を描き残す。