火の鳥 未来編 ～地球の再生を託された、ある男の話

★山之辺マサト

 「人類も…動物も…生きるものがひとつ残らず死んじまったあとで…ぼくだけが生き残って…いったいなんの楽しみがあるんだ？なんの生きがいが？」

二級宇宙飛行士。人類戦士。

ムーピーのタマミと幸せに暮らしている。

かつては教条主義者だったが、タマミによって人間らしい考え方をもてるようになっていた。

上官のロックからタマミを殺せと命令されれ、苦悩する。

ついにはタマミと共に逃げる。

地上で倒れていたところを猿田博士に救われ、博士の助手になる。

一本気な性格。

ただタマミ共に暮らしたいと願っているだけなのだが、運命に翻弄され、生命の再生を託される。

★ロック

 「いやだ！戦争だけはごめんだ！いくらハレルヤの命令でも…こ…これだけは…これだけは！！」

 

 1級宇宙飛行士。人類戦士。

教条主義者で人工知能『ハレルヤ』には絶対服従。

その命令を完遂することに全力を傾ける。

ムーピーを殺せというハレルヤの支持どおり、マサトにタマミを殺すように命令。

レングードとの戦争を命令され、はじめてハレルヤにさからい、猿田博士の有人ドームへ逃げ込む。

 

★猿田博士

「なぜ機械のいうことなど聞いたのだ！なぜ人間が自分の頭で判断しなかった　ええっ」

若い頃は宇宙を遍歴していた。

今は地下都市を嫌い、ひとり地上のドームで暮らしている。

天才的頭脳の持ち主。

地球から生命を絶やさないよう50年間クローン研究をしている。

様々な動物をつくりだしたが、その生命はひよわで外気に触れるとすぐに死んでしまう。

醜い鼻のせいで女性に愛されたことがない。

 

世捨て人のように見えるが、地球への愛情は人一倍強い。

  

★タマミ

「私たちもういっしょよ　ひとつになれるのよ」

マサトの恋人。美しい人間の姿をした無定形生物ムーピー。

地球で生き残った最後のムーピーだ。

マサトに尽くすことを生きがいとしている。

マサトと共に地上に逃亡。

猿田博士に救われるが、吹雪の中地上を歩いたことでからだが弱り、ムーピーの世界を再現したカプセルで養生させられる。

 

特技は他人の脳に働きかけ、幻想をみせるムーピーゲーム。 

 

★ロビタ

「ワタシノ電子頭脳ニハ博士のオコトバト心ノ中ガ正シク一致シマセン」

猿田博士の忠実な助手ロボット。

ロボットとは思えないぐらい、づけづけとものをいう。

たまに核心をつく発言をして、博士を怒らせる。

しかし博士の信頼は厚い。