2020-11-14から1日間の記事一覧

脳が変わる考え方 茂木健一郎著

2010年に書かれた著作。茂木さんは日本の状況をかなり憂えている。学校も企業も、チャレンジ精神を失い、失敗を恐れ保守的な人たちばかり作られてしまう。基本的にこの本はインターネットがもたらした経済の変化。それに伴い、必要とされる人間が本質的に変…

映画『主戦場』を見て

日韓の慰安婦問題。 少女像や賠償問題で未だに政治の論争の一つになっており、解決の糸口が見えない。 この映画は日本軍が慰安所を作るにあたり、軍の強制があったとする側と、なかったとする側の論客の主張を、監督との問答形式で羅列していく。 なかったと…

ナショナリストたちへ

皆が理想郷を思い描いている。 確かに、あなたたちが言うように日本の文化や伝統がすたれていく、忘れられていくのを憂える気持ちも分からなくない。日本は島国で、多民族の流入が大陸の人達に比べたら少なかったと思われるから。より、ガラパゴス諸島のよう…

慰安婦と戦場の性 秦郁彦著

戦争は悲劇。それ以上でも、以下でもない。これがこの本を読んでの感想だ。 著者の秦さんは慰安婦問題を歴史という縦軸、世界という横軸を使い、数字やデータで検証している。慰安婦問題は、個にスポットを当てると感情論に流されやすい。この本を読んで、慰…

従軍慰安婦 吉見義明著

1991年の12月に三人の韓国の元慰安婦たちが謝罪と補償を求めて声をあげた。 しかし、日本政府の対応は記録として残されていない、という冷たいものであった。 92年に吉見さんは防衛庁防衛研究所図書館から、戦時中の従軍慰安婦に軍の関与があったとする記録…