ソ連崩壊、イギリスのEU離脱など、様々な予測を的中してきたエマニュエル・トッド
自らの思考の仕方を分析している
トッドはフランスの歴史人口が学者
難しい言葉を使わず、かんたんな文章で語り、なるほどと思わせる
常日頃から、創造的思考をしたいと思っている人たちにお薦め
まずはインプット
様々な読書で歴史から学ぶ
そしてデーター
大学の研究機関や、政府の統計からデーターを得る
そこから無意識化での創造、着想を得る
そのアイデアをデーターや読書で検証するといった具合である
また外在性の大切さも語っている
その中にいるのではなく、外に立ってみて考える
つまりは客観視すること
それは国の外だったり、人種、宗教、世代の外だったり
当事者から離れてみること
離れてみることで、改めての検証が可能になる
著者トッドは思考することの本質とは
とある現象と現象の間にある偶然の一致や関係性を見いだすということ
つまり「発見」をするということです
と語る
過去の歴史と数字から学び、偶然の一致をみつける
それはひらめきに似たものであり、そこから科学的な検証がはじまるという
確かにダーウィンの進化論もニュートンの万有引力も、科学の歴史的発見というのは、膨大な知識からのある偶然の発見である
トッドはインプットだけではだめで、知識の十分な咀嚼が大切ですよ、と語る
また、創造的、画期的アイデアを妨げてしまうものとしてグループシンクをあげている
これは同じような思考を持った人たちが、ある事柄を信じこむ
しかし、外の現実とまったくそぐわない事態が起きることがある
だから思想からではなく事実から始めよ
と著者は説く
著者のエマニュエル・トッドは家族制度がその国の文化形成に大きな影響を及ぼすという研究をしている
親日家で著書も多い
斬新なアイデアを発見したい人、思考の大渋滞から突破したい人は必読