『黄金のアウトプット術』 著者、成毛眞 「伝えろ! 早く! わかりやすく!」

アウトプットの仕方を教えてくれる本である。

比喩がたくみで簡潔な文章。
サクサクと面白く読める。
早速実践してみよう、という気にさせてくれる。
 
もうインプットは満腹で消化不良だな、と感じているビジネスマン。
アウトプットが不得意だなと感じている人、にも読んでもらたい。
 
ネット社会の今、現代人はインプット過多になり、消化不良になっている人が多い。
だから、より意識的にアウトプットを行う必要がある。
アウトプットをすると、良質なインプットをするようになる。
そして、他人からのフィードバックによって、さらに良質なアウトプットを可能になる。
 
情報を発信する力が高まれば、自然と良質な情報が集まってくる。
これからの時代はSNS等を利用して、積極的にアウトプットしていく必要がある。
アウトプットは初めは下手であっても、やればやるほど上手くなる。
 
成毛さんが一押しのアウトプット術は『書くこと』である。
上手に書く必要はない。
心がけることは誰もが分かりやすい文章で『書くこと』である。
文章術は改めて学ぶ必要はなく、自分の好きなこと、楽しいと思えることを、他の人に伝えることが大切である。
上手くかいて小説家になろうとするのではなく、商品を文章で紹介して、商品を売れと。
 
次に勧めるのが『話すこと』。『話すこと』は『書くこと』より難しい。
だが、これも『習うより慣れろ』。
よりフィードバックの得れる場所で『話すこと』である。
ジャパネットたかたの社長の凄みは、その商品のリアルな使用方法を提案すること、にあった。
例えば「このデジカメを買えば、電車の時刻表がメモできますよ」など。
相手の視点に立ったアウトプットが心をうつ。
また、プレゼンなど複数に向けて話さなくてはならない時は、全員に理解してもらおうとせずに、自分の話を熱心に聞いてくれてそうな人に向けて話す、といいそうだ
 
著者、成毛眞さんは日本マイクロソフトの元社長。
投資コンサルティング会社、書評サイト「HONZ」の代表を務める。
その前はアスキーに勤め、パソコン業界に長く勤めている。
だから、物事を合理的に明確に表現できるのかな、と思う。
 
僕もインプット過多でアウトププットに苦手意識があったのでこの本を手に取った。
この書評も、100字を8段落に構成する、成毛流の文章論で書いてみた。
この方法論で、しばらく書評を書いてみようと思う。