自分の頭で考える日本の論点 出口治明著

日本の抱える様々な問題を整理し、どう考えていくべきかを教えてくれる

時事問題の知識も身につく

自分がどういう意見を持つべきか、分度器や、物差しの使い方を教えてくれるイメージ

読後は視野が広がり、クリアーな気持ちになった

 

新型コロナの問題から、温暖化、憲法九条、少子化、年金、投資、教育

幅広く日本の問題を扱っており、老若男女、全ての方にお薦めできる

 

22個の問題

前提知識もかんたんに要点がまとめられている

そのあと、出口さんの考え方、その思考に至るまでのプロセスを教えてくれる

考え方、ツールの部分は最後の付録部分に収録されている

たて、よこで考える(歴史、世界)、数字、ファクト、ロジックで考える

好き嫌い、全肯定全否定で判断しない

常識を疑う

など出口さんの明瞭な考え方の秘密を教えてくれる

むしろ付録から先に読んだ方が、本文の理解がより深まるかもしれない

 

取り上げている22の問題、どれも自分の琴線に引っかかっていた事だった

「日本の新型コロナウィルスの対応は適切だったか」の章

「考えてもわからないなら、自分よりもそれに詳しい専門家意見を求めるのが一番です」

学長の出口さんは卒業式、入学式、授業をどうするか判断を迫られた

そして、大学の校医に意見を求めた

その校医は感染症の専門家ではなかった

しかし、多くの留学生の状況もよく知ったうえに、出口さんより、医学に詳しい

校医の意見を取り入れ、早々に入学式、卒業式の中止、zoomによる授業を取り入れた素直に身近な専門家の話を聞く大切さを学んだ

 

生活保護ベーシックインカム』の章。

政治家がある主張をする際に、実態を反映した「エビデンス」や「データ」を根拠にしているのか、一部の「エピソード」だけを持ち出して主張しているのかは、峻別しなくてはなりません。

の一文もささった

生活保護の悪用を訴える人がいる。

しかし、実質悪用は全体の2%

これはエピソードだけを持ち出している例

人はある一点にフォーカスしてしまうと、そこに引っ張られてしまう

客観的に見ること

その為には数字、データを使う

 

著者は立命館アジア太平洋大学APUの学長

日本初のネット生命保険会社ライフネット生命の創業者

無類の読書家で著書も多数

 

歴史、事実、数字を軸に考えるというのは、フランスの人口学者トッドも同じこと言っていた

情報の多すぎる時代

だからこそ、それを調理する道具、切り方、使い方が大切だな、と思う

 

エマニュエル・トッドの思考地図   ~世界の外から眺めてみよう

ソ連崩壊、イギリスのEU離脱など、様々な予測を的中してきたエマニュエル・トッド

自らの思考の仕方を分析している

トッドはフランスの歴史人口が学者

難しい言葉を使わず、かんたんな文章で語り、なるほどと思わせる

 

常日頃から、創造的思考をしたいと思っている人たちにお薦め

 

まずはインプット

様々な読書で歴史から学ぶ

そしてデーター

大学の研究機関や、政府の統計からデーターを得る

そこから無意識化での創造、着想を得る

そのアイデアをデーターや読書で検証するといった具合である

 

また外在性の大切さも語っている

その中にいるのではなく、外に立ってみて考える

つまりは客観視すること

それは国の外だったり、人種、宗教、世代の外だったり

当事者から離れてみること

離れてみることで、改めての検証が可能になる

 

著者トッドは思考することの本質とは

とある現象と現象の間にある偶然の一致や関係性を見いだすということ

つまり「発見」をするということです

と語る

過去の歴史と数字から学び、偶然の一致をみつける

それはひらめきに似たものであり、そこから科学的な検証がはじまるという

確かにダーウィンの進化論もニュートン万有引力も、科学の歴史的発見というのは、膨大な知識からのある偶然の発見である

 

トッドはインプットだけではだめで、知識の十分な咀嚼が大切ですよ、と語る

 

また、創造的、画期的アイデアを妨げてしまうものとしてグループシンクをあげている

 

これは同じような思考を持った人たちが、ある事柄を信じこむ

しかし、外の現実とまったくそぐわない事態が起きることがある

 

だから思想からではなく事実から始めよ

と著者は説く

 

著者のエマニュエル・トッドは家族制度がその国の文化形成に大きな影響を及ぼすという研究をしている

親日家で著書も多い

 

斬新なアイデアを発見したい人、思考の大渋滞から突破したい人は必読

 

『自分の時間』 著者、アーノルド、ベネット  ~時間を意識せよ

1日の24時間を、はたしてどう使うか。

改めて考えてみよう、という本である。

how to 本であるが、エッセイ風でもあり、お茶でも飲みながら気楽に読める。

 

時間に追われているビジネスパーソンや子育てに追われている方たち、時間が足りないな、と感じている方にお薦めする。
また、暇で暇で仕方がない人。
そもそも何をしたらいいのか分からないという人。
そういう人の琴線にもふれるかもしれない。
 
時間だけはどんな人にも平等に与えられている。
お金持ちにも貧乏人にも、若者にもお年寄りにも。
時間があればお金は稼げるが、お金で時間を買うことはできない。
時間が人間に取って最大の資源である、とベネットはいう。
 
だから、自分の貴重な時間をいかに過ごすか、を真剣に考えなくてはいけない
そうでないと、いざ死の間際に後悔することになる。
時間をいかに有効に使うかで、人生の質が決まっていく。
 
とはいえ、睡眠時間や仕事の時間、子育て、家事の時間というのは、どうしても省くことが出来ない。
好きな事を仕事に出来ているのは、限られた人間だけである。
普通の人で、充実した仕事の時間を過ごしている人は少ない。
 
職業としての仕事以外に何かをやりたい」という欲求は、ある程度、精神的に成熟した人たちに共通する。
と著者は言う。
の欲求を満たすための努力をしないと、常に空虚感を感じてしまう。
 
具体的に、時間の作り方も示してくれている。
朝、夕の通勤時間。
また帰宅したあと、寝るまでの週3日の90分。
毎日じゃなくても少しづつ、より知的な自分の為の時間を作りなさい、という。
かといって、始めから大きな変化を求めるのは、よくないそうだ。
「いいことをやるんだ」という意気込みは、人を誤らせやすい危険なものである。
と現実的なアドバイスもくれる。
真剣に、程々にと。
 
著者はイギリスを代表する作家、アーノルド、ベネット。
20世紀英国小説の最高傑作とわれる『二人の女の物語』を書いている。
小説の他にも、この本のような自己啓発的な本も書いている。
贅沢を愛し、人生を謳歌した人のようである。
 
  作家として膨大な本を読んでインプットし、多くの作品を残してアウトプットし続けた。
何よりも時間の大切さを痛感していたのだろう。
さすが20世紀を代表する作家という名台詞。  
『朝目覚める。するとあなたの財布には、まっさらな24時間がぎっしりとつまっている』

『黄金のアウトプット術』 著者、成毛眞 「伝えろ! 早く! わかりやすく!」

アウトプットの仕方を教えてくれる本である。

比喩がたくみで簡潔な文章。
サクサクと面白く読める。
早速実践してみよう、という気にさせてくれる。
 
もうインプットは満腹で消化不良だな、と感じているビジネスマン。
アウトプットが不得意だなと感じている人、にも読んでもらたい。
 
ネット社会の今、現代人はインプット過多になり、消化不良になっている人が多い。
だから、より意識的にアウトプットを行う必要がある。
アウトプットをすると、良質なインプットをするようになる。
そして、他人からのフィードバックによって、さらに良質なアウトプットを可能になる。
 
情報を発信する力が高まれば、自然と良質な情報が集まってくる。
これからの時代はSNS等を利用して、積極的にアウトプットしていく必要がある。
アウトプットは初めは下手であっても、やればやるほど上手くなる。
 
成毛さんが一押しのアウトプット術は『書くこと』である。
上手に書く必要はない。
心がけることは誰もが分かりやすい文章で『書くこと』である。
文章術は改めて学ぶ必要はなく、自分の好きなこと、楽しいと思えることを、他の人に伝えることが大切である。
上手くかいて小説家になろうとするのではなく、商品を文章で紹介して、商品を売れと。
 
次に勧めるのが『話すこと』。『話すこと』は『書くこと』より難しい。
だが、これも『習うより慣れろ』。
よりフィードバックの得れる場所で『話すこと』である。
ジャパネットたかたの社長の凄みは、その商品のリアルな使用方法を提案すること、にあった。
例えば「このデジカメを買えば、電車の時刻表がメモできますよ」など。
相手の視点に立ったアウトプットが心をうつ。
また、プレゼンなど複数に向けて話さなくてはならない時は、全員に理解してもらおうとせずに、自分の話を熱心に聞いてくれてそうな人に向けて話す、といいそうだ
 
著者、成毛眞さんは日本マイクロソフトの元社長。
投資コンサルティング会社、書評サイト「HONZ」の代表を務める。
その前はアスキーに勤め、パソコン業界に長く勤めている。
だから、物事を合理的に明確に表現できるのかな、と思う。
 
僕もインプット過多でアウトププットに苦手意識があったのでこの本を手に取った。
この書評も、100字を8段落に構成する、成毛流の文章論で書いてみた。
この方法論で、しばらく書評を書いてみようと思う。

寄生獣2

”この「種」を食い殺せ”だ

★泉 新一

「夢じゃ…なかったのか」

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Aを撃退した新一。

しかし、寄生生物とはいえ、殺しをしたショックでしばらく寝込んでしまう。

田宮良子は学校を去り、平和が取り戻された。
ミギーの寄生により、自分の脳にも少なからずの影響があると知った新一は少なからずショックを受ける。
 両親が旅行中、父から襲われてケガをしたと言う電話が入る。
そのまま切れてしまう電話。
不安を募らせる新一。
ある日、自宅に母が一人帰ってくる。 
 

★ミギー

「我々は味方であると同時に 種の違う敵どうしと言えるのかもしれない」

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Aとの戦いでは守備に徹して見事勝利する。

田宮との戦いは避けるよう新一にアドバイス

新一の両親の旅行も、寄生生物が都市部に多いこと、一人でいるところわ襲われる傾向が高いことを理由に大丈夫ではとアドバイス
不良との戦いでは、手を出すなと新一にいわれ、相手の戦闘力のみ教える。
 

★田宮良子

「地球上の生物はすべて何かしらの『命令』を受けているのだと思う…」

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新一に致命傷を負わされたAを、爆死させる。

良子も日常通りに教師に戻ったが、妊娠したことが学校にバレる。

注目されることを嫌がり、田宮良子の身分を捨てて、学校を去る。

新一と一触即発となるが、新一に寄生生物の混じり気を感じ、思い留まる。

田宮良子の実の親が心配して、マンションに尋ねてくる。

 

★里美
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新一のガールフレンド他校の不良にさらわれるが、新一と同じ高校の不良たちの奮闘により救出される。改めて新一を惚れなおす。

 

★加奈

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他校の不良生徒。

新一から感じる野性味が気になり、近付く。

寄生生物だけが感じる波長を、わずかに感じることができる。
 

★泉 信子

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40歳。新一の母。

お嬢様育ちの優しい性格。専業主婦。ゴキブリが苦手。

 新一の変化に気づき、何か悩みを抱えているのではないかと心配している。

 昔、幼い新一にてんぷら油がかかりそうになったところを、腕で防いだやけどの跡がある。

 

★泉 一之

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44才。もと雑誌記者。現在はフリーのライター。

よく新聞を読み、時事情勢に敏感。
『ミンチ殺人』のニュースには、驚きをもっている。
新一の変化に心配する母をよそに、人間は成長するものだと冷静に諭す。
信子と旅行中寄生生物に襲われ、海へ転落。
大怪我をし入院する。
 

★早瀬真樹子

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民宿なみをの娘。

学校をさぼって買い物にいったところを先生にみつかり、偶然同乗していた新一にかばってもらう。
新一の父親の入院先のとなりの民宿だったので、新一はそこに滞在することになる。
家族は新一を怪しむが真樹子は新一に好意をよせる。

寄生獣1

誰かがふと思った『生物の未来を守らねば…』

★泉新一

「おなじ人間が何人も殺され…その敵の正体もわかっているのに…何もしないでみてろってのかよ!」

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ごく普通の高校生。1年5組。
友達やガールフレンドに囲まれ楽しく高校生活を送っていた。
ある夜、睡眠中に寄生生物に襲われ、右手を奪われる。
その日から、右手の新しい住人ミギーとの共同生活が始まる。
始めは突然の変形や、冷酷な発言に驚きと戸惑いを隠せなかったが、ミギーの学習能力の高さも手伝って、段々と日常生活になじんでいく。
ミギーの寄生によって食欲、運動能力が向上し、ケンカも強くなる。
再び悠々自適な高校生活を取り戻したかに見えた新一だったが、脳を奪った他の寄生生物が人間を捕食していることを知り、複雑な気持ちになっていく。
敵意をもった寄生生物や田宮と出会い、日常に不穏な空気が漂い始める。
基本的にビビリですぐに驚く。
いじめられている猫を助けるなどの優しい一面がある。
 

★ミギー

「自分が生きるために他の命を犠牲にする。動物はそうやっていきているのだ」
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新一の右手に寄生した寄生生物。
本来は脳を奪い人間そのものを乗っ取るはずだったのだが、失敗して右手に宿ることになる。
他の寄生生物は人間を捕食するが、ミギーは新一からの栄養で生きているので、人間を食べない。
好奇心旺盛で勉強家。手あたり次第本を読み、知識を吸収する。
冷静沈着。合理主義。
自分自身が生き残ることを第一に考え、その為に新一の体やメンタルも気づかう。
睡眠中は普通の右手となる。
変形自在で、強力な長いムチや刃物にもなる。
 

★村野里美

「きみ…泉新一くん…だよね?」

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新一のガールフレンド。同じ高校の1年3組。
プラトニックな関係で、デートをして、たまに手をつないだりする仲。
カンが鋭く、新一の異変になんとなく感づいている。
新一を驚かすのが好きで、後ろから忍びよりチョップをしたりする。
 

★田宮良子

「…人間てのはどうしてこんな合理性に欠けるのか…殺す気ならとっくに殺している」
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24歳、独身、高校の数学教師。寄生生物。
新一の高校に転任してきて、里美のクラスの担任となる。
ミギーも絶賛する博学さ。
脳をのっとる以前の身分を失わず、人間、田宮良子の生活をそのままひきついだ。
新一そしてミギーとお互いに争わないで、日常生活を送る協定を結ぶ。
寄生生物Aとの子どもをおなかの中に宿す。
しかし、そのお腹の子は人間であることを知り、人間を捕食する自分たち寄生生物の存在意義に疑問をもつ。
冷静沈着、哲学的思考の持ち主で、人間と寄生生物の生態を常に観察し続けている。
 

★古谷
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新一の同級生。
里美に好意をもっていて、新一に嫉妬している。
体育会系。ある日、新一に決闘を申し込む。
 

★ミギーが初めて出会う人間に寄生した生物

「人間の脳がまるまる残っている…こいつァたしかに危険な存在だな」
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出会う早々、新一を敵対視。
新一を殺して自分に寄生するようミギーをうながす。
 

★ライオン
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人間に育てられてきたが、逃げ出してきた。
人間に次々に襲い掛かり野生の心を取り戻す。
 

★寄生犬

「おまえは…寄生する…場…所 おれ…は宿った動物…に不満…が…ある」
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犬に寄生した寄生生物。犬を食べているところを新一とミギーに遭遇。
殺意をむきだしにする。
 

★A

「…なんだこいつは…こんなヤツが仲間といえるか!!」

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田宮良子と性交し子供をつくる。
田宮の紹介で新一とミギーに会うが、敵意をむき出しにする。
後日、新一を危険視し、授業中に高校にのりこんでいく。
 

手塚治虫 火の鳥 太陽編 〜権力に使われた宗教は

火の鳥「それはね宗教とか人の信仰って みんな人間がつくったもの そしてどれも正しいの ですから正しいものどうしのあらそいはとめようがないでしょ」

 ★ハリマ(犬上宿禰いぬがみのすくね)

「わたしがなにを信じなにを信仰しようと自由です だれの束縛もうけません」

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百済の王族のひとり。
白村江の戦いに敗れ、唐軍に捕らえらる。
顔の皮をはがされ、オオカミの皮をかぶらさられる。
狼の顔をもつ人間として、生きる運命を背負うことになる。
その後、仙人のおばば、重傷を負っていた倭の大将軍の阿部比羅夫と共に倭国へ渡る。
 

 ★オババ

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医者。陰陽師。仙術にもたける

薬草を調合し様々な病気、傷を治す。

ハリマの命を救い、運命を共にしていく。

自分の占いの結果に逆らうハリマに悪態をつきながらも、息子のような愛情で見放すことはない。
犬上の里の村人たちの病気を治してあげたりと、優しい面も持っている。
 

阿倍比羅夫

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白村江の戦いで敗れた倭の大将軍。

部下に刺され、瀕死の重傷を負ったところをハリマに救われる。

蝦夷制圧の功労者。
天皇や上層部、民衆からの信頼もあつい。
倭国の英雄。
義理がたく、犬神が出世するように手をつくす。
 

 ★マリモ

「この気持ちは未来永劫を変わりませぬ!!」

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狐族の王女。

犬上に命を救われ、慕うようになる。

オオカミの姿になって犬上に寄り添い、いつか結ばれることを願っている。

犬上のピンチを何度も救う。
 

 ★大海人皇子

「帝王というものは実に不信感と欲求不満をおこさせるものだ」

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天智天皇の弟。

頭脳明晰。好色。

兄とは仲が悪く、無理矢理に仏教を広めようとする政治に反対している。

兄からの暗殺を恐れ、自ら仏門に入る。
犬上に同情し、味方となる。
兄が死に、兵をあげ、大友皇子と戦うこととなる。
  

大友皇子

「信仰の力で戦わずして全国を統一できるだろう」

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天智天皇の息子。

母親は側室。文才に優れ博学。

若くして政治をになうこととなる。
真面目な性格で、伯父の大海人皇子との戦いも望まなかった。
 

壱岐史韓国(いきのふひとからくに)

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生まれは長安倭国帰化した将軍。

天皇の命により、犬上を討伐に来る。
問答無用の主戦派を嫌い、話し合いによる解決を望む。
犬上に同情を寄せ、大友皇子と接見する面倒もみる。
 

★スグル

「オレの氷みたいな心を変えちまいやがって」

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近未来人。17歳。

7歳の時に姉と生き別れた。

姉は光教団、スグルは地下住人シャドーと引き裂かれた。

それ以来シャドーの殺し屋として育てられる。
殺し屋としての任務を、全うすることが生きがい。
自分より年下は殺さない主義。
上司から光教団が持つとされる火の鳥を奪う命令をうける。
教団幹部の妻となった姉を巧みに利用し、大本山へ忍び込む。
 

 ★小沼ヨドミ

「…あたしだって女兵士だもの いつでも死ぬ覚悟はあるわ」

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15歳。光教団の女兵士。

スグルに襲われるが、年下であることを理由に命を助けられる。
海底収容所でスグルと再会。
決闘を申し込む
スグルが勝ち、胸を刺されたヨドミは意識が遠のいていくが、光に包まれて傷口が塞がれていく。